学習障害の特徴と治療−計算障害−
簡単な計算ができない、あるいはミスが多いという子どもの場合は、学習障害の疑いがあります。
治療法を考えるためには、どこに困難があるのかを理解する必要があります。
(1)抽象的な概念の理解が難しい
並んでいるリンゴを数えることはできるのですが、リンゴの個数が数字と結びつかないのです。
数字というのは抽象的で、みかんも1個だし日付も1日と数えるため、これという実態がなく、推論の苦手な学習障害の子どもには理解が難しいようです。
対策としては、ブロックやそろばんなど、具体物を使って計算を練習するのが有効でしょう。
実物のお金を使って練習しておけば、成人後に役立つかもしれません。
(2)空間の認識力が弱い
2ケタの筆算にミスが多い子どもは、空間を認識する視覚能力が弱いため、計算するときにケタがずれて見えている可能性があります。
この場合は、ケタをそろえて書けるような補助シートで解決できることがあります。
また、ケタがはっきりしているそろばんを使う方法も有効です。
(3)長期記憶が苦手である
くり上がり、くり下がりの計算でつまずく子どもは、長期記憶に困難があると考えられます。
つまり、隣のケタから10借りてきて計算したのは良いけれど、借りてきたことを忘れて次のケタを普通に計算してしまうのです。
借りたらその場で隣のケタの数字を書き換える、借りたらすぐ減らせるそろばんを使うなどの対処法があります。
計算の学習障害を治療するのに、そろばんが有効であることは間違いありません。
自力で計算することにこだわらないのであれば、計算機に熟達することで社会に適合できる可能性もあります。
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