学習障害は遺伝するか
学習障害(LD)の一種であるディスレクシア(読み書き障害)について、スウェーデンのマッツ・ミルベリィ教授は「ディスレクシアが遺伝的な資質ということは、疑う余地がない」と主張しています。
海外の研究者の間では、LDを含む発達障害が遺伝するということについて、80%程度まで証明することができるようになっているそうですので、いずれは遺伝要素があることが明らかになるかもしれません。
LDが中枢神経系の機能障害である以上、遺伝的要素が絡んでいる可能性は十分にありますが、複数の遺伝子同士で影響し合ったり、環境からの影響も受けると考えられていることから、どの遺伝子がディスレクシアを引き起こすのかということは明確にされていません。
つまり、遺伝要素はありそうだけれど、今の段階では遺伝子検査でディスレクシアを診断したり、遺伝子の組み換えて治療することはできないということです。
日本では、LDの原因は「微小な脳の損傷」であると言われてきました。
損傷するきっかけとして、妊娠中の母親の喫煙や飲酒、てんかん発作やてんかん性の脳波異常などにより、脳が酸素不足に陥ることなどが挙げられています。
また、育て方に偏りがあると、脳がそのように偏って発達してしまうことも考えられ、症状的にはLDでも療育で改善する場合があるとのことです。
文部科学省の報告を見ても、学習障害の原因として遺伝要素があるかどうかは、言及されないまま現在に至っています。
発達障害は、遺伝と環境の双方の因子が関係していると言われていますが、今後医学が進んでくれば、遺伝子治療である程度のリスクは避けられるようになるかもしれませんね。
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